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外山 滋比古『思考の整理学 』感想

感想

あまり共感できないところもあった。 大学の教授らしい部分が多々あったのは、大学時代を思い出した。

メモしておきたい言葉

・われわれは花を見て枝葉を見ない。仮に枝葉を見ても幹には目を向けない。まして根の事は考えようともしない。とかく花と言う結果のみに目を奪われて根幹に思い及ばない。聞くところによると植物は地上に見えている部分と地下にかくれたら根とは形もほぼ1同系でシンメトリーをなしているという(p14)


・文学研究ならばまず作品を読む評論や批評から入っていくと他人の先入主にとらわれてものを見るようになる読んでいくと感心するところ違和感を抱くところ分からない部分などが出てくるこれを書き抜く。繰り返し心打たれるところがあるようであれば、それは重要である。わからない謎のような箇所が再三現れればそれも注意を要するこういう部分の素材である。(p30)


・三上と言う言葉があるその昔中国に欧陽修と言う人が、文章作るときの優れた考えがよく浮かぶ三つの場所として、馬上、枕上、厠上をあげた。(p36)
※馬上は、通勤。枕上は、起き上がるまで。厠上はトイレ。


アメリカの女流作家 ウィラ・キャザー「ひとりでは多すぎる。ひとりでは全て奪ってしまう」と書いているひとりとは恋人のこと。相手がひとりしかいないと、ほかのことが、見えなくなってすべての秩序を崩してしまうというのである。(p42)


・本をたくさん読んでものを知っているがただそれだけと言う人間ができるのは自分の責任においてほんとに面白いものと、一時の興味とを区分けをする労を惜しむからである(p133)

 

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